思い出の本 2
「渚の生物」桑村哲生ほか、1981年
(海鳴社、1981.6.15 初版発行、257p)
え・芦沢醁 |
ホンソメワケベラーハレムの雄がいなくなると・・: 桑村哲生 |
『...潮間帯を中心としてそれを取り巻く地域は、広い海からみればごく狭い範囲にすぎない。しかし、その環境の複雑さのために、海の中でもっとも生物の豊富なところなのである。.....
....白浜の海は、海の生物を研究する者にとっては、地形的にも地理的にも興味深いフィールドを提供してくれるものである。この地には、五十余年の歴史をもつ京都大学瀬戸臨海実験所があり、そこではこの好適な立地条件を生かして、海洋生物の分類や生態に関する研究が続けられてきている。この本に紹介された著者たちの研究も、何らかの形でこの実験所と関わりをもちながら行われた(あるいはひき続き行なわれつつある)ものである。.....』(「はじめに」より引用)
この本は、当時20歳代から30歳代の若い研究者たちによって書かれています。対象とした海の生き物や研究への思いが伝わってきます。幸いにもこの本を読んだ後に、この人達やさらに多くの同じく海の生き物を研究する人達の近くで数年間過ごすことができました。
(2013.10.4. Yo )
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