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西表島の夏の鳥

ー1999年7月30日(金)ー

     沖縄県西表島の地図

 大阪市立自然史博物館友の会の西表合宿に子供たちと参加しました。合宿の受付を済ませ、2時に船浦の民宿を出発。電線にとまったズアカアオバトを望遠鏡で見せてもらうと、昼の大雨で水浴びをして身づくろい中、本当に緑色でした。海岸に出ると、ムラサキサギがいて、望遠鏡で見るととても美しく、しなやかに首を曲げて餌をとっていました。その後、夕方までいた干潮時の船浦湾のマングローブ干潟・ヒナイ川では、魚、カニ、ユムシとりに夢中で、空高く舞うカンムリワシ?を見ただけです。

船浦湾の干潟とマングローブの若木
魚は ミナミトビハゼ

 夜8時、琉球大学熱帯研究所へ灯火採集に行くと、周辺の木々でリュウキュウコノハズクが「コホッ コホッ ホホー ホホー」と9時になっても数羽鳴き交わしていました。ライトで照らされたかわいい姿も見ることができました。

ー1999年7月31日(土)ー

 朝8時、民宿の前の電柱にとまっているカンムリワシを望遠鏡で見ることができました。曲がった嘴が印象的でした。
 午前中の浦内集落の水田・林縁観察中には、木にとまったアカショウビン1羽を見ることができました。赤っぽくて南国の鳥らしくてうれしくなりました。リュウキュウヨシゴイも赤っぽく、4羽、田んぼの上を低く羽をばたばたさせて飛んでいました。セッカも「チチッ チチッ」と鳴きながら飛んで草むらにはいりました。
 大見謝川の橋の下で昼食中、目の前を何羽かのオサハシブトガラスが川の両岸を行ったり来たりしていました。なかなかスリムでかっこいいカラスで、やはりスリムなイシガキヒヨドリと同様、西表にいる間よく見ました。
 野生生物保護センターの入口前の電線にとまった2羽のサンショウクイはしっぽの先が白くてなかなかかわいかったですが、ピリピリピリという鳴き声は聞けませんでした。その後、暑い中を歩いた亜熱帯樹林見本林の中で「ホオーホオー」と鳴いていたのがカラスバトらしいですが姿は見えませんでした。展望台から見た仲間川の日本一大きいマングローブ林のながめはすばらしかったです。

仲間川のマングローブ林

ー1999年8月1日(日)ー

 最後の日、朝から船浦からヒナイ川へ向かう道ぞいで、Wさんが見つけたキンバトが奥へ逃げていくとき、広げた茶色い羽が一瞬見えました。小さな鳥の群れも頭の上を横切りましたが、リュウキュウメジロらしいです。メジロよりきれいだということですが、これもよく見ることはできませんでした。
 
 西表合宿ではとにかく動物も植物も見るものが多すぎたのに、鳥もこれだけ見れて大満足でした。(Yo)

(大阪鳥類研究グループ会報 第16号に掲載)


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