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石川県の冬の鳥

ー1998年2月14日(土)ー

 大阪鳥類研究グループの人たちと16人で、石川県の冬の鳥を観察しに行きました。きのう法隆寺のおばあちゃんの家に泊まって、朝5時半に起きて、6時10分に出発しました。JR大和路快速にのって、大阪駅までいって、7時42分発の雷鳥3号にのって、加賀温泉駅に10時1分に着きました。敦賀駅を出て長いトンネル(北陸トンネル:13キロ)を7分かかって通り抜けると、思っていたとおり一面真っ白でした。でも、着いたら雪はありませんでした。

片野の鴨池(石川県加賀市)

 最初に、雨の中、加賀市鴨池観察館に行きました。コハクチョウがいました(上の写真の左側の水面に白く見える)。その中に緑色の首輪をつけたのが2羽いました。「108Y」と「104Y」でした。ダイサギがアオサギを追いかけまわしていました。本当は、アオサギのほうが少し大きいです。カワウの集団がいたり、カイツブリなどもいました。マガンが岸辺で餌をあさったり、はぐれて泳いでいたりしました。ヒシクイも途中でいなくなったりしたけれど、たくさんいました(観察館の人によると朝は93羽いて、一週間前は1000羽ぐらいいたそうです)。ねているヒシクイもいました。
 マガモがとてもたくさんいました。たくさんのマガモの中に、コガモ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、オカヨシガモ、スズガモ、キンクロハジロなどのカモ類がいました。ミコアイサもいました。ヨシガモやクロガモやホオジロガモも見ました(でもちがうかもしれません)。ハクガンやカリガネなどは、見たかったけれど見れませんでした。オオバン、ヒヨドリ、ハシブトガラス、トビもいました。他に、ホシハジロ、ハシビロガモもいたそうです。

 
 ウミネコ
 カモメ(小松市梯川河口)

 昼すぎに鴨池をでて、海沿いに車を走らせてもらって、鳥を見ました。橋立港にはウミネコ、セグロカモメ、ハシボソガラスがいて、新堀川河口には、シギの一種(ハマシギかミユビシギ?)、セグロカモメ、スズメがいて、梯川河口には、トビ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、カモメ、ハクセキレイがいたそうです。 

手取川河口(石川県松任市)

 手取川の河口には、オカヨシガモ、キンクロハジロ、アオサギ、カワウ、カモメ、セグロカモメ、ウミネコ、ユリカモメ、ツグミがいました。カモメ類は、集団で中州におりていましたが、地元のおじさんが近づいて逃がしました。シャミセンガイのついたかけらやつぶれたハリセンボンも落ちていました。他に、カルガモ、ホシハジロ、ハクセキレイ、セグロセキレイもいたそうです。

トビ

 夕方行った石川県野鳥園のケージの中には、けがをした鳥や、いろんな鳥がいました。野鳥園の前の犀川河口には、マガモ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、ホシハジロがいました。他に、アオサギ、カワウ、トビ、セグロカモメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、アオジ、スズメ、ハシブトガラスもいたそうです。30㎝くらいのサルノコシカケ科の立派なキノコも生えていました。
 野鳥園の裏の健民海浜公園野鳥の森には、ウの一種、カルガモ、アカゲラ、シジュウカラ、オナガ、オオタカ、トビ、チュウヒ、ハシブトガラスがいました。他に、オナガガモ、カモメ、ウミネコ、セグロカモメ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ホオジロ、アオジもいたそうです。(E)

ー1998年2月15日(日)ー

  きのう金沢の旅館に泊まって、8時半に車で鳥観察に出発しました。

 はじめに犀川で観察しました。カワウ、ホシハジロ、ミコアイサ、トビ、ウミネコ、セグロカモメ、カモメ、ツグミ、ハシブトガラスがいました。ホシハジロはふつうに浮かんでいました。ミコアイサが3羽いて、もぐったりでたりしていました。とってもかわいかったです。
 途中の浜辺に、ウミネコとカモメとセグロカモメの集団がありました。

風上を向いているカモメたち(金沢港の近くの海岸)

 次に金沢港を通ると、カンムリカイツブリ、ウの一種、アオサギ、キンクロハジロ、トビ、キジバトがいました。他に、ウミネコ、セグロセキレイ、ハシブトガラスがいたそうです。

河北潟(石川県内灘町)
河北潟野鳥観察舎

 河北潟の河北潟野鳥観察舎に着いたら、カモがたくさんいました。カモ類は、マガモ、ハシビロガモ、カイツブリ、コガモ、オナガガモ、ハジロカイツブリ、カルガモ、ヨシガモ、ヒドリガモです。ほかに、ウの一種、ミコアイサ、カワアイサ、アオサギ、トビ、カワラヒワ、スズメ、ツグミ、カラスがいました。カワアイサは、見つけるのがたいへんでした。

ヒシクイの群れ

 金沢競馬場の近くには、カラス、トビ、マガモ、コガモ、オオバン、カンムリカイツブリ、チュウヒ、オナガガモ、ヒシクイの群れがいました。ヒシクイの群れは、V字型に並んで飛んでいました。カラスがいっぱいとまったカラスの木も見えました。

電柱にとまっているノスリ
 ミサゴ
畑から飛び立ったタゲリの群れ(河北潟干拓地)

 河北潟干拓地には、ノスリ、トビ、ミサゴ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、アオサギ、コハクチョウ、ツグミ、キジ、タゲリの群れ、ドバトがいました。コハクチョウは、かたまって畑をあさっていました。ムクドリやハクセキレイもいました。  他に、ユリカモメ、セグロカモメ、カモメ、キジバト、コミミズク、セグロセキレイ、ヒヨドリがいたそうです。午後1時半くらいまでケアシノスリやサンカノゴイをさがしましたが、いませんでした。サンカノゴイのいそうなヨシ原は小さくなっていて、釣りをする人でいっぱいでした。二日間、楽しかったです。(E)

(大阪鳥類研究グループ会報 第6号に掲載)


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