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日高敏隆先生がたずさわられた本 9


 「虫たちがいて、ぼくがいた」中嶋康裕・沼田英治共編、1997年
     ―昆虫と甲殻類の行動―

     (海游舎、1997.12.12 初版発行、A5判、223p)

1-1 ホタルの点滅の秘密を解きあかす:     大場信義
1-2 カミキリムシの行動とフェロモン:     岩淵喜久男
1-3 幸せを運ぶテントウムシ:         小畑晶子
1-4 オトシブミたちの世界-葉の大きさがわかる?: 櫻井一彦
2-1 一風変わったムモンアカシジミ:      藤井 恒
2-2 じらすメスと離れないオスー昼行性のガの場合: 小汐千春
2-3 アメリカシロヒトリが飛ぶと,匂いが見える: 廣岡芳年
2-4 ミノウスバの体色の意味:         常喜 豊
3-1 積立預金をするハチ:           大塚公雄
3-2 アオムシに寄生するハチに寄生するハチ:  田川 純
3-3 敵の敵は味方なのか?:          佐藤芳文
4-1 ユスリカ雌雄の待ち合わせ:        近 雅博
4-2 雪と氷の世界に生きる昆虫たち:      幸島司郎
5-1 カメムシはよく似た種を区別できるか?:  沼田英治
5-2 タガメ-略奪された花婿:         市川憲平
6-1 配偶相手を選ぶカニ:           福井康雄
6-2 エビのすみか探しと,すみかとしてのエビ: 中嶋康裕
6-3 負けて得するヤドカリの争い:       今福道夫


カバー・中扉イラスト:
北原志乃

 『...自分の選んだ虫たちから、おもしろいストーリーを読みとろうとして努力し、時に成功に歓喜し、また時には失敗に落胆し、そしてなんとかストーリーを作り上げていったその過程を再現して、僕たちよりももっと若い世代の人たちに、虫たちのおもしろさとそれを研究することの醍醐味を伝える本をつくりたかったのである。.....』(「まえがき」より引用)

 この本の出版には日高敏隆先生はかかわられていませんが、1975年の夏に京都大学理学部の教授として赴任されてから1993年3月に退官されるまでの間に日高先生と何らかの学問的かかわりをもたれた方々によって執筆されたそうです。
「まえがき」の中に『このメンバーが、きわめて多くいる彼の弟子たちの代表というわけでもない。』と書かれていますが、日高研究室にはこの本に登場する虫たち?の他に、哺乳類までも含むさまざまな動物たちがいて、さまざまな研究をする人たちがいたようです。

2007.5.13. 日高研究室(東京農工大&京都大)の同窓会(日高先生七十七歳)京都にて

(2013.4.8. Yo )


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