Yo's illustration

ヒメミドリアメフラシ  Stylocheilus risbeci (Engel, 1936)

無楯目 ANASPIDEA 、アメフラシ科 APLYSIIDAE        →ウミウシ一覧

(1984年7月27日 和歌山県白浜町塔島)
エボシガイの付着したイカの甲羅について漂着したのを野田泰一さんが採取。
全長:23mm、大きな足部の吸着力が非常に強く、下半分で強く付着した。

通常はクロスジアメフラシ Stylocheilus longicauda (Quoy & Gaimard, 1825) の 色彩型として扱われるそうですが,独立種だとの見方もあることはあるそうです(野田さん)。

(2011.5.3.Yo)  

ハタグモウミウシ

 上記のミドリアメフラシを採取された野田泰一さんは、クマムシの研究をされていましたが、1989年3月に馬場菊太郎先生と共に京都大学瀬戸臨海実験所で、珍しいハタグモウミウシ(新称) Gymnodoris sp.を調べられていたことを最近知りました。

 馬場先生との共著論文にはハタグモウミウシを持っているハタグモガニの写真がのっていますが、小さなイソギンチャクを持っているキンチャクガニLybia tessellataに似ているように思いました。調べると、水深62mの砂礫の海底で採集されたハタグモガニLybia hatagumoana Sakai, 1961とキンチャクガニは同属のカニでした。


  Kikutaro Baba(馬場菊太郎)and Hirokuni Noda(野田泰一) 1993. A rare collection of a small species of Gymnodoris (Nudibranchia : Polyceridae) held alive by the chelipeds of the crab, Lybia hatagumoana (Brachyura: Xanthidae), from the bottom off Kanayama Bay, Kii, Japan(紀伊鉛山湾深所産ハタグモガニの鉗脚に保持採集されたキヌハダウミウシ属一種の記録). Venus: the Japanese journal of malacology 52(4): 283-289, 1 pl. (free accessですが、カラー写真は白黒になっています)
  西川輝昭 2020. 野田泰一さんを偲ぶ. タクサ 日本動物分類学会誌 49: 1-2. (free access)

(2021.12.3.Yo)  

 野田さんが白浜の実験所で撮影されたハタグモウミウシのカラー写真の原図が、故 濱谷 巌先生が旧蔵されていて、大阪市立自然史博物館の所蔵となり、今春の第55回特別展(2025年2月22日〜5月6日)で紹介されています。

  大阪市立自然史博物館 (説明文/石田 惣) 2025. 令和版 奇貝図譜 22.ハタグモウミウシ、in「貝に沼る-日本の貝類学研究300年史-」(大阪市立自然史博物館、第55回特別展 解説書)、93pp.: 78.

(2025.3.5.Yo 追記)  


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